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機能安全 (きのうあんぜん)
解説:
センサや制御システムなど、機器に備わる安全機能が正しく動作することでリスクを低減する仕組み。
ISO 13849やIEC 61508などの国際規格に基づき、安全設計や評価が行われます。
これにより、機器そのものが故障や異常を起こした場合でも、想定外の動作が発生しないようにする“フェイルセーフ”や“フェイルソフト”といった考え方が取り入れられます。
ロボット分野では、緊急停止や速度制限、衝突検知などが機能安全の一部に含まれ、それぞれの機能が確実に作動することで人や設備を守ることができます。
近年では、冗長化したセンサーや安全PLCなどの導入により、より高いレベルでの安全保障が求められています。
例:
・緊急停止ボタンの配線が断線しても、安全回路の設計によりロボットが停止できるようにする: フェイルセーフ設計の一例。
・安全スキャナーが異常動作しても、人の侵入を検知するための冗長設計を行う: 2系統のセンサーを搭載して不測の事態を回避するなど。
・機能安全規格に準拠したロボットコントローラで、安全性を担保する: SIL(Safety Integrity Level)やPL(Performance Level)などを満たした設計。
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