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協働ロボットの選び方 (きょうどうろぼっとのえらびかた)

解説:
協働ロボットの導入にあたっては、作業内容や目的を明確にしたうえで、以下のような要素を総合的に検討する必要があります。

1.可搬重量とリーチ
・扱うワークの重量・サイズに合ったロボットを選定する。
・作業範囲に応じてアームのリーチを検討。

2.精度・速度
・組み立てや検査など、高精度が求められる作業か。
・生産性を重視するなら、必要なサイクルタイムに見合う速度性能があるか。

3.安全機能
・衝突検知や速度制限、セーフティスキャナーの利用など。
・安全柵の設置スペースがない場合は、より高度な安全機能を持つ協働ロボットが有力候補。

4.価格・導入コスト
・本体価格のほか、周辺機器やシステム構築費用、保守費用も含めたトータルコストを検討。
・予算や投資回収期間、ROIといった経営的視点も重要。

5.作業環境・稼働条件
・動作温度、埃や湿気など環境要件を満たすか。
・稼働率やメンテナンス体制も考慮し、安定した稼働を実現できる機種を選ぶ。

例:
・扱うワークの重量やサイズに合わせて、可搬重量やリーチを選ぶ: 大きなワークを扱う場合、アームの剛性や重心位置にも留意する。
・必要な精度や速度に応じて、ロボットの機種を選ぶ: 超高速ピッキングが必要なのか、ミリ単位の高精度が必要なのかによって機種が変わる。
・安全柵の設置スペースや、人との協働作業の有無を考慮して、安全機能を選ぶ: レーザースキャナーやトルクセンサーなど、必要なセーフティ機能を組み合わせる。
・予算に合わせて、価格帯や導入コストを検討する: 本体以外にもエンドエフェクタやインテグレーション費などを含めた総額を把握する。

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